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   理事長方針
   社団法人釧路青年会議所
      理事長 吉田 英司 







 はじめに
私たちが住むこのくしろ。この美しい大地は、100人を超えるメンバーで組織される(社)釧路青年会議所に何を望んでいるのでしょうか。また、ここを生活の拠点として営みを続けている私たちは、くしろにどのような貢献をすることができるのでしょうか。そして、(社)釧路青年会議所とその会員であることの「使命」とは何でしょうか。

青年会議所の持っている資源を再確認してみましょう。「大胆な発想」、「所属地域に関する豊富な知識」、「若さと行動力」、「結果を作り出せる強い意志と組織力」を挙げることができるでしょう。そして、これらをあわせ持っている団体はそう多くはないことに気づくはずです。我々は同じような目的を持って活動をしている団体の中でも特徴ある存在といえるではないでしょうか。
(社)日本青年会議所綱領を読み返してみましょう。ここには青年会議所に所属する会員としての指針が示されています。会員としての責任を自覚して力を合わせ、自分たちが持てる資源を活用しながら、明るい豊かな社会の実現を呼びかけたものとなっています。
これらのことを踏まえ、改めて(社)釧路青年会議所とその会員としての「使命」を考えてみましょう。我々の持つ資源を惜しみなく提供し、素直にこの地域の明るい豊かな将来を考え、自分たちが住むまちに働きかけることがそれにあたるのではないでしょうか。また、くしろがそれを切望していることは周知の事実でもあります。

しっかりと自覚をしましょう。私たちはこのまちを変えていくための大きな渦を起こすことができる、数少ない団体のうちの一つに所属しているのです。そして、その団体の目的は明るい豊かな社会の実現と定められています。さらに、前述したように(社)釧路青年会議所は、自らが持つ資源を考えるとこの地域では他に類を見ない存在といえます。まちづくり自体が大変な多様化を呈しているこの時代においてはなおのことです。
行動を起こしましょう。自らの資源は確認され、課せられた「使命」は理解され、くしろが望むものも見えています。
行動を起こしましょう。会員一人ひとりがそれぞれの役割を果たし、その「総合力」で直接まちへ働きかけるのです。

母体となる組織の充実
100人以上の組織が「総合力」で働きかけをする為には、自身の組織の充実が重要となります。

(社)釧路青年会議所は公益法人として認証を受け活動、運動を許されています。そこには「不特定多数の者の利益を実現する」という原則があります。公益法人の改革が進められる中、まず私たちが進めなければならないのはその動向を見きわめながら今一度この件を紐解き、十分に理解した後で結びなおすことです。それを乗り越えてこそ末永い活動、運動を続けていく為の適切な運営方法とそのために必要な知識が見えてくるでしょう。
渉外活動や外部からの情報も重要です。行政や他団体、出向先や他地域の青年会議所からの情報は私たちの運動方針を決めるにあたって大変有益です。外の情報に敏感になりそれを会員全体で共有してこそ、時代に合致した運動展開が実現できるのです。さらに、私たち自身が何を考え、現在何に取り組んでいるかを広く理解してもらうことも大切です。このことを休まず継続していくことにより、他団体や一般の方々の応援や協力も得られるのだと思います。
また、会員の拡大も組織の充実に欠かせません。青年会議所入会後に受ける教育や様々な体験を考えると、会員を増やすこと自体がまちづくりや人材育成と言えますし、何より大きなムーブメントを起こすためには一人でも多くのJayceeが必要なのは周知の事実です。
明るい豊かな社会の実現にひとりでも多くの会員に参加してもらうよう、熱い志を持った品格ある青年の勧誘に努めましょう。入会されたメンバーは、後年必ずこの機会を与えてくれたことに感謝をすることでしょう。

これら一つひとつを丹念に進めることによりこの組織は充実度を増していきます。そして、組織の充実は「総合力」による運動展開の基礎となります。このことを忘れずに取り組んでいきましょう。

会員の開発、そして団結
我々が運動展開を進める上で必要なものに、会員自身の開発とその団結力の育成があげられます。

青年会議所運動を進めていく会員には、しっかりした考え方を持つことと様々な知識の習得が必要だといわれています。公益事業の基本である公共心、道徳心、愛郷心を高めること、組織論・マネージメントの学習やリーダーシップ理論の習得、政策や国家間の諸問題を学ぶことなどが主たるものとしてあげられるでしょう。これらのことを真剣に考えることや知識を取得することは自身のためになるだけでなく、大変楽しく、そして青年会議所ならでのものであります。我々がこれらを学ぶことにより、周りの考え方や知識にも大きな影響を与えられるはずです。怠らずやっていきましょう。
また、個々の会員の開発だけでは大きな力とならないのも事実です。一つひとつの力をあわせることが大切なことも忘れてはなりません。そしてそれは目的を持った、組織内での交流により実現が可能となります。各々が一同に会し、情報交換や全体が向かう方向を確認することにより、強力な運動展開ができる団結心の育成が成し遂げられるものなのです。

会員自身の開発と目的を持った会員交流は、サロンクラブではない青年会議所の特徴でもあります。この部分が青年会議所運動の大きなエネルギーとなることはみなさんもよく理解していることと思いますし、組織の充実という基礎を経てここが整ったとき私たちの力は最大となるのです。

現在のくしろに働きかける
私たちはまず、いま動いている「くしろ」そのものに直接働きかける必要があります

様々な取り組みが考えられる中で急務であると感じるのは、他に頼らない自らが起こす地域経済への取り組みでしょう。国の政策や地方自治体の援助を待っているだけでは、開拓時代から続く我々の習慣を打破することはできません。また、それらは末永く続けることができるような地道な運動でなければなりません。社会が多様化している現在では、すべての流れが一度に変わるような施策はなかなか望むことはできないからです。
我々の足元をじっくり観察してみましょう。普段あたり前と感じている自然環境や風土、食べているもの、地元の産業や技術の中に必ずヒントがあるはずです。そして、それをどう活用していくのか時間をかけて考えましょう。それらの中で自らが十分に使いこなせるものを発掘し実践すること、そしてまた、地域外の方に使ってもらえるものを発掘して実践すること、単純なようですがこれこそ他に頼らない地域独自の息の長い運動に発展する可能性を秘めているのです。
直接働きかけるという点では、市民の考えを実現する手助けや眠っているアイディアの実現を支援すること、隠れた市民の意思を掘り起こすことも、まちのコーディネーターとしての我々の力を十分に発揮できることでしょう。表面に出にくい民間の活力やアイディアにこそ無限の可能性が秘められているのかもしれません。
また、既存の社会活動の支援も我々が取り組むべき題材でしょう。社会奉仕活動やまちづくり事業への参加、他団体への人的援助などは自身の資源でもある若さと行動力を大いに発揮できる「活躍」の場となることでしょう。

現在も動き続けているくしろ。その変化を捉え、直接働きかける。これも青年会議所運動の醍醐味と言えるでしょう。


未来のくしろのために
未来のくしろの為に今取り組むこと。まちづくりには時間をかけて取り組み、数年後、数十年後に結果が出るものもあります。

技術革新により便利さや快適さを追い、ますます都市化をすることに傾倒し、個々のプライバシーや考え方を尊重することが重要視されている現代社会。今や我々の生活は豊かになり数十年前には考えられなかったような物までが現在では実現しています。また、わずらわしいといわれる人間関係を極力排除することを選択でき、人と人との関係が希薄になりつつある生活の場が、確実にこのくしろにも浸透しています。しかし、一見未成熟な、我々が幼少であった時代にくらべ、人間の欲求を実現した形になっている現在は、本当に愛すべきくしろに成長しているのでしょうか。
もう一度細やかな視点で地域を見つめてみましょう。終の住みかと感じる場所の条件とは何かを。愛すべきくしろを創造するために欠かせないものはどういったことなのかを。小さな単位で自分の住む場所に満足できる状態を創ることが大切で、それによりその土地を愛する気持ちが生まれてくる。そしてその集合体が住みよい都市となりえる、という考えで検討を重ねていきましょう。これらを進めることにより、この土地からこれからの北海道、そして日本の新しいまちづくりを発信していくことも夢ではありません。数世代後のくしろに住む人々の為にこれらの可能性を探っていきましょう。
また、未来のくしろを創る青少年の健全な育成も、時間をかけて取り組み続けなければ実を結ばないものの一つです。より多くの体験や学習をする中で、愛郷心を育み、人と人との関わりの大切さや経済に関する観念を理解し、さらなる広い視野を持ってこの地域のことを考えることができる。こういった市民が増えていくことにより、愛すべき住みよい地域が実現できると思います。
青年会議所の考え方、そして地域に関する豊富な知識に誇りを持ち青少年と関わりを持ちましょう。きっと光り輝く人材が次々と生まれてくるはずです。

未来のくしろを意識して、そのために動く。結果はすぐには確認できません。だからこそ青年会議所が取り組むのです。

終わりに
 まちへ出ましょう。我々は期待されています。
 まちへ出ましょう。我々の「使命」です。

組織を充実し、我々自身が学び、持てる資源を活用して、その「総合力」で直接まちへ働きかけるのです。

行動する団体であり続けましょう!我々を育ててくれたこの美しい大地に今こそ貢献するのです。

                「動き出す総合力」
            ~すべてはまちづくりのために~
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